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Teslaからの警告 ルールと実態の乖離問題をどう解決するのか走るガジェット「Tesla」に乗ってます(4/4 ページ)

» 2022年07月31日 17時44分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]
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富士山五合目の往復で電費はどうなった?

 夏期は一般車規制がしかれる富士スバルラインですが、電気自動車であれば通行許可証がもらえます。

photo 麓の富士山パーキングの料金所で電気自動車であることの確認証がもらえる。スバルラインに入る手前の交差点で検問が実施されており確認証をしっかりとチェックしていた

 標高約2300メートルに位置する五合目を往復した場合、燃費ならぬ電費がどうなるのか試してみました。結果は、麓の料金所出発時、バッテリー残69%でしたが、五合目到着時は55%にまで減っていました。電力消費量は9.5kWhという結果です。

 そして、五合目からの下山出発時、なぜかバッテリー残53%になっていました。理由は定かではありません。ただ、かなりの悪天候だったので、駐車場でエアコンをつけて待機していたことから、2%を消費したのかもしれません。そして、麓に到着したときは、58%まで回復していました。下り坂での回生電力量は、-3.25 kWhという結果です。

 待機時の2%消費を除いた、上り下り距離48.79kmの実質消費量は、6.25kWhでした。暑い夏の盛り、我が家のリビングの23畳用エアコンを10時間程度運転したのと同じ消費量です。電費7.8km/kWhとなり、平地を省エネ走行した場合とほぼ同等だとお考えください。

photo エネルギー消費グラフ。オレンジの山が上りの消費で、緑の谷が回生した部分。トータル7.8km/kWhという結果

著者プロフィール

山崎潤一郎

音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla


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