動画配信/録画ツール「OBS Studio」を開発するOBS Projectは8月3日、「OBS Studio 28.0 Beta 1」をプレリリースした。バージョン28では、AV1/HEVCでの10bitエンコード、HDRエンコードをサポートしたほか、「Apple Silicon」のネイティブ化を実現している。なお、現在はβ版としての提供となる。
HEVCエンコーダーを介したYouTubeのHLS(HTTP Live Streaming)であればHDRのストリーミングが可能なほか、HDR対応デバイスであれば、HDRキャプチャ/ストリーミングも利用できる。ただし、ソースがHDRでレンダリングされている場合、LUTやクロマキーなどの一部フィルタは機能しない他、macOS/Linux版では、HDRプレビューなど一部機能が使えないとしている。
UIツールキットは、Windows 11やApple Siliconへのサポート向上のため、Qt 5から6にアップデート。このため、Qt 5に依存する特定のプラグインが利用できなくなる可能性があるという。Qt 6は、Windows 7/8、macOS 10.13/10.14、Ubuntu 18.04を含む全ての32bit OSでのサポートを終了。OBSもこうしたOSでサポートされなくなるとしている。
その他、Windowsでは単一プロセスからのオーディオ出力がキャプチャ可能となり、特定ウインドウの音のみをピックアップできるようになった他、AMDエンコーダーの刷新、OBS内からYouTubeへのチャットメッセージ送信機能、NvidiaのRTXシリーズで使えるノイズキャンセリング機能「Nvidia RTX Background Removal」のサポートなどが追加されている。
なお、Apple Siliconにネイティブで対応しないサードパティプラグインもあるため、互換性に優れるx86ビルドも用意されている。
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