京都大学は8月4日、講義や公開講座、国際シンポジウムなどの動画を公開しているWebサイト「京都大学オープンコースウェア」(OCW)を閉鎖すると発表した。運営組織の京都大学高等教育研究開発推進センターが9月末に廃止されるため、同サイトも9月中旬以降に閉鎖することが決まったとしている。
このサイトでは動画コンテンツをYouTubeチャンネル「Kyoto-U OCW」で公開している。チャンネル登録者数は8月5日時点で9.22万人。「10月以降、動画が直ちにアクセスできなくなることはないが、OCWの運用組織がなくなることから安定的な運用が困難となる」とし、新規コンテンツが追加できなくなると説明している。
OCWが立ち上がったのは2005年で、世界中の学生や教員、研究者に向けて教育をオープン化していくムーブメントの一つとして取り組んできた。2019年には、ユネスコでオープン教育資源に関する勧告が採択されていた背景もあり、同センターは「京都大学のOCWがこのような形で失われることは残念でなりません」とコメントしている。
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