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iOS 16の足切りが厳しくなったその理由 納得はできるがそれでも望むこと(1/2 ページ)

» 2022年08月12日 08時02分 公開
[村上タクタITmedia]

 近年、iOSは6年前までのモデルをサポートすることが多かった。例えば、2021年秋ローンチのiOS 15は、2015年秋に発売されたiPhone 6s/6s Plusをサポートしていた。しかし、今年の秋にローンチされるiOS 16は、2017年秋発売のiPhone 8、iPhone Xからしかサポートしていない。Appleのサイトを見てもサポートするモデルがグッと減った気がする。これはなぜなのだろうか?

photo 秋ローンチのiOS 16がサポートするモデル。2017年秋発売のiPhone 8、iPhone Xからしかサポートされなくなっている。
photo 現行のiOS 15がサポートするモデル。2015年秋発売のiPhone 6s/6s Plus、2016年3月発売のiPhone SE(初代)、さらにiPod touch(第7世代)までもがサポートされていた

一挙に2年分サポートされなくなった

 最近のAppleは新iOSで6年分のiPhoneをサポートすることが多かった。われわれガジェット好きは1〜2年、長くても3年ぐらいでスマホを買い替えるが、一般には5〜6年使われる方もいるかもしれない。とはいえ、iPhone 6s/6s Plusとなると、さすがに使っている人は減るのではないだろうか? 性能的にもそろそろ厳しい。だからそれがサポートされないのはまぁ仕方ない。しかし、今回はiPhone 6s/6s Plusだけでなく、同時にiPhone 7/7 Plus、iPhone SE(初代)、さらにiPod touch(第7世代)までもが一気にサポートから外された。

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photo 2016年秋発売のiPhone 7/7 Plus。iPhoneシリーズで耐水/防塵をうたった最初のモデルでもある

 OSの更新は最新のテクノロジーを反映するためだ。しかし、同時にセキュリティアップデートを施すためでもあるから、なるべく多くのモデルをサポートした方がいいのは言うまでもない。しかし、あまり古いモデルもサポートするとなると、最新の技術を利用できなくなる。だから、過去のモデルが切り捨てられていくのは仕方がない。むしろ、AppleがiOS 15でサポートした6年分というのは、長い方だ。Appleは「同じモデルを長く使ってもらうことは、環境負荷を下げる」とも言っており、なるべく古いモデルもサポートするというのは、同社の方針だと言える。

 では、なぜ、今回一気に2年分のモデルをサポートから外してしまったのだろうか?

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