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速さは正義、「被写体検出AF」を搭載した富士フイルム「X-H2S」の気持ち良さ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2022年08月17日 18時52分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 で、そのAFだけど、富士フイルムもやっと被写体検出AFが搭載された。全部で6種類。まあ、ここまで細かくすべきなのかはアレだけど(動物系と乗り物系の2つで済んだ方が切り替え楽だし)、かなり細かく見てくれる。

被写体検出AFには6種類用意されている

 で、さっそく鳥を撮ってみた。アオサギである。

 レンズは新製品の150-600mm F5.6-8.0。超望遠ズームだ。こんなレンズがX-H2Sと同時に発表されたのだから、一緒に使いたくなるのは人情ってもの。

 望遠端でF8と明るくはないが、その分細くて600mmもあるわりにコンパクトで、インナーズームなので鏡筒が伸びることもなく、価格も600mmと思うと高くはない。APS-Cサイズセンサーなので、35mm判換算で約914mmだ。

デカいけど、150-600mmと思うとかなりコンパクトで手持ちでも撮れる(1605g)

 で、鳥にレンズを向けると、目がしっかり見えていれば目に、見えてないときは身体全体を検出してくれるわけだ。

 これは素晴らしい。

目がぱっちり開いてるときは瞳にAF枠がくる。ちなみに左上の地球アイコンは位置情報(スマホの位置情報を取得してくれる)
目が見えないときは身体全体を見つけてくれる
そして撮ったのがこれ。曇天下で暗かったので1/1000秒のシャッタースピード優先にしたらISO5000まで上がってしまった(150-600mm 600mm 1/1000秒 F8 ISO5000)

 さらにプリ撮影機能を使い、シャッターを半押しにして待っているとシャッターを押す1秒前から画像を記録してくれる(つまり、秒40コマに設定してると、シャッターを押した瞬間に最低40枚記録されるというおそろしさだ)のでそこから決定的瞬間を逃さずに撮れる。

秒40コマはさすがに多すぎるので秒20コマの連写でアオサギが捕食しようと水中にクチバシをつっこんだ瞬間を捉えてみた(150-600mm 600mm 1/2000秒 F8 ISO12800)

 この日は雨が降りそうな曇天で暗かったので、被写体ブレを防ぐために1/2000秒まで上げると、感度はISO12800。最高ISO感度だ(拡張ISO感度でISO51200まで上げられる)。

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