でも分厚くはなった。放熱の関係もあるらしいが、握ってると右手がちょっと疲れる(これは手の大きさによって感想は違うだろうけど)。X-T4と比べるとよく分かる。
それ以上に異なるのが操作系だ。
X-T4やX-H1は撮影モードダイヤルは持たず、ISO感度とシャッタースピードダイヤルが独立しており、それぞれの項目をダイレクトにダイヤル操作するタイプだった。クセはあるけど分かっちゃうと使いやすい。
X-H2Sは一般的なカメラ(あるいは同社のX-S10)と同様、撮影モードダイヤル+電子ダイヤルという操作系になったのだ。
X-T系やX-Pro系が好きな人には残念だが、まあこっちの方がポピュラーで多くの人が慣れた操作系だ。電子ダイヤルは前後にある。
X-H1の特徴だったサブディスプレイは健在。ここの表示内容はカスタマイズ可能だ。
趣味性が高いX-Tシリーズに対して実用性重視のX-Hシリーズというすみ分けが明白になったのかもしれないし、X-H2Sは動画撮影にも力を入れており、スチル撮影に特化した前モデルの操作系は採用されなかったのかもしれない。
ちなみに、カスタム設定がC1からC7まであるのはすごい。これだけあると、何番に何を設定したか忘れそうだ。
健在といえばX-H1で採用されたフェザータッチシャッター。これは軽いタッチですっと半押しにできて非常に使いやすい。
続いて背面。
フォーカスレバーはファインダーの右側におかれ、親指をさっともっていけて実に使いやすい。
背面のモニターはバリアングル式。X-H1はチルト式だったがX-H2Sはバリアングルになった。まあこれは昨今の流れからして仕方がないところか。
注目はモニターを開いた後にある2つのネジ穴と右下の四角いカバー。実はここ、別売りの冷却ファンを装着できるのだ。
動画撮影時の放熱対策である。それにより、4K/60pの設定で240分撮影可能(ただし縦位置バッテリーグリップ使用時、など条件は付く)という。
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