古着通販サイト「ベクトルパーク」を運営するベクトル(岡山県岡山市)は8月18日、同サイトが第三者による不正アクセスを受け、顧客1万8136人分のクレジットカード情報が漏えいした可能性があると発表した。不正アクセスにより、ペイメントアプリケーションを改ざんされたことが原因という。
漏えいした可能性があるのは、2020年4月27日から2021年12月22日に同サイトでクレジットカード決済をした顧客1万8136人分のカード名義人名やクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード、ログオンID、パスワード。対象の顧客には電子メールで個別に連絡する。
事態が発覚したのは2021年12月7日。同サイトから不正に情報が送信されている可能性があると岡山県警から連絡を受けたという。その後社内調査により、不正のプログラムを発見して除去、12月29日にベクトルパークでのカード決済を完全に停止したとしている。第三者調査機関による調査の結果、2020年4月27日〜2021年12月22日にかけて、カード情報が漏えいしていた可能性を確認したという。
公表が遅れた経緯について同社は「不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、顧客への迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてから発表を行った」と説明している。同社は今後、システムのセキュリティ対策と監視体制の強化を行い、再発防止を図っていくという。
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