化粧品や医薬部外品などを販売するたしろ薬品(神奈川県横浜市)は8月15日、顧客の個人情報が入ったUSBメモリを紛失したと発表した。同社の化粧品販売店「THE COSMETIC TERRACE BlueStripe ルミネ横浜店」のスタッフが紛失したという。15日時点で個人情報が不正利用された連絡などは受けていないとしている。
紛失したのはUSBメモリ1個。2011年1月27日から22年7月10日の間に同店舗で、カネボウ化粧品の商品を購入し、メーカーの顧客管理システムに登録した顧客の1万1147人分の個人情報など(氏名や性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴)が入っていた。このうち1762人分は氏名のみ保存していた。クレジットカード情報は含まれていないという。
1万1147件には、すでに個人情報の削除を申し出た顧客の情報も含まれる。「顧客管理システム上、申し出から一定期間したのちに顧客情報を消去する取り扱いとしていた」(同社)ことから、USBメモリにデータが残っていたという。
USBメモリを紛失した経緯については「閉店作業に忙殺されるあまり、その後のUSBメモリの保管取り扱いについて失念した」と説明している。同店舗は7月10日に閉店。11日から撤去作業を行い、12日にカネボウ化粧品担当者から同店店長がUSBメモリを受け取った。
その後20日に顧客から問い合わせを受け、購入履歴の確認が必要になったことから、21日に保管場所を確認。しかしそこにUSBメモリはなく、紛失が発覚した。22日までに警察などの機関に届け出を提出したとしている。
8月2日にはカネボウ化粧品担当者立ち合いの下、バックアップデータを復旧。15日から対象の顧客に連絡しているという。たしろ薬品は全役職員に顧客情報の取り扱いについて再周知する他、管理体制の見直しや情報管理ルールの再徹底を通して、再発防止を目指すとしている。
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