この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「SQL Server 2022がリリース候補に到達。Azure SQLとの双方向DR、Azure Synapseによるリアルタイム分析、Amazon S3へのバックアップ/リストアへも対応へ」(2022年8月26日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftが開発中のリレーショナルデータベース「SQL Server 2022」がリリース候補版に到達したことが発表されました。
SQL Server 2022には、Microsoft Azure上のマネージドサービスである「Azure SQL Managed Instance」とのリンク機能による双方向ディザスターリカバリー機能、Azure上のデータウェアハウス機能である「Azure Synapse Analytics」とのレプリケーションによってSQL Serverのデータをほぼリアルタイムに分析できる機能、ブロックチェーンの技術をデータベースに組み込むことでデータの改ざん防止などを可能にする機能などをはじめとした様々な新機能が搭載されます。
また、これまでシリアルスキャンだったバッファプールに対するアクセスがパラレルスキャンになったことで、特に大規模なメモリを搭載したサーバで大幅な性能向上も期待できるとされています。
さらに「Amazon S3」互換ストレージへの対応も追加されています。Amazon S3のREST APIを使用してAmazon S3互換のストレージへ接続しバックアップ、リストアなどの操作が可能になりました。
対応するオブジェクトストレージとしてはAWSのAmazon S3だけではなく、Ceph、Cloudian、NetApp、Nutanix、Pure Storage、Scality、Wekaなどの各種Amazon S3互換機能を持つオブジェクトストレージにも対応することが発表されました。
SQL Server 2022のリリース予定日はまだ発表されていませんが、2022年秋には正式版が登場するのではないでしょうか。
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