ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

データサイエンス教育用の講義資料1000ページ、教員向けに無償公開 NVIDIAと滋賀大が連携

» 2022年09月08日 19時11分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 NVIDIAと滋賀大学は9月8日、データサイエンス教育用の講義資料「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版の無償提供を始めた。同資料はNVIDIAのデジタルスキル育成プログラム「Deep Learning Institute」(DLI)の講義資料で、滋賀大学が日本語に翻訳したもの。教育機関の教員向けに提供する。利用にはNVIDIAの開発者アカウントが必要。

データサイエンス教育用の講義資料「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版を無償提供

 講義資料では「データサイエンスとRAPIDSの入門」「データ収集と前処理(ETL)」「データセットにおけるデータ倫理とバイアス」「データ統合と分析」「データビジュアライゼーション」「Hadoop、Hive、SparkとHBaseによるスケールと分散コンピューティング」「機械学習(分類)」「機械学習(クラスタリング、次元削減)」「ニューラルネットワーク」などの分野を取り上げる。

 資料の元になった「DLI データサイエンス教育キット」の英語版は、米ジョージア工科大学と米プレイリービューA&M大学の研究チームがNVIDIAと共同開発した教材。他にも、公平性やデータバイアス、マイノリティーなど、文化的な責任に関するトピックも紹介している。

 滋賀大学では日本初のデータサイエンス学部を2017年に設置。今回提供する教材もデータサイエンス研究科の授業ですでに使用しているという。滋賀大学は「日本のデータサイエンス教育に極めて有用なもの」として2021年から同資料の日本語翻訳に取り組んできた。

NVIDIAと滋賀大学の協定締結式の様子

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.