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サイボウズ、“メモリ8GB”の社用PCを撤廃していた 全て16GB以上に エンジニア以外も

» 2022年09月14日 12時52分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 サイボウズは9月12日、社員に支給する社用PCの候補リストを春に更新し、8GBのメモリ(RAM)を搭載するマシンを外していたことを明らかにした。ITmedia NEWS編集部の取材に対し、不定期なリストの更新によるもので、現在はエンジニア以外が利用するPCを含め全てが16GB以上のメモリを搭載していると話している。

photo サイボウズの社用PCリスト(Lattitude 5330のCPUのみ誤記。正しくは第12世代)

 同社によれば、現在社用PCのリストに掲載しているマシンは、開発用として米Dell Technologiesの「Optilex 7000」と米AppleのM1チップ搭載「MacBook Pro」16インチモデル。一般業務用ノートPCがパナソニックの「Let's note SV9」「Let's note FV1」とDellの「Latitude 5330」、AppleのM2チップ搭載「MacBook Air」。

 春の時点では開発用Windowsマシンが「Optilex 7000」ではなく「Optilex 7090」、ノートPCは「Latitude 5330」ではなく「Latitude 5320」、M2チップ搭載「MacBook Air」ではなくM1チップ搭載の「MacBook Pro」だったが、9月12日までに再度更新したという。これにより、社員は64GBのメモリを搭載するマシンも業務で利用可能になった。

 サイボウズによれば、従業員は開発機を除き、リストに掲載しているPCの中から使いたいものを選んで利用できるという。開発機については基本的にエンジニア向けだが、業務によっては他の職種に貸与する場合もあるとしている。

 すでに別の社用PCを使っている社員は、2年おきの更改のタイミングでリストにあるPCを新たに受け取れる。それまで使っていたPCも、引き続きサブPCとして利用できるという。

 サイボウズは8GB以下のメモリを搭載したPCをリストから外した背景について「コロナ禍の影響でリモートワークが増え、必然的にビデオ会議の利用も増えた結果、快適に業務を行うためのPCリソースとしてメモリ8GBでは足りなくなった」と回答。PCの選定基準については「コストと構成のバランスを見ながら、従業員が使いやすいと思える機種を選定した」としている。

 64GBのメモリを搭載したPCをリストに入れた理由については「近年、ノートPCがスペックアップしている一方、デスクトップPCの構成は何年も変わっていなかった。社内からデスクトップPCのスペックアップ要望があったこともあり、ノートPCとの差別化する意味も含めてよりハイスペックな構成に見直した」としている。

 サイボウズは今後も、各PCメーカーから新モデルが出た段階で、検証の上リストの更新を検討していくという。

【追記:2022年9月14日午後8時 8GB以下のメモリを搭載したPCをリストから外した背景について、追加の取材で得られたコメントを追記しました】

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