ITmedia NEWS > 製品動向 >

“技適なし”の無線機器を日本で利用するには? 総務省の「特例制度」を試してみた(1/3 ページ)

» 2022年09月21日 15時30分 公開
[山口真弘ITmedia]

 技術基準適合証明、いわゆる「技適」を取得していない無線機器を実験目的で使用するための申請が2019年にオンライン化され、届け出から即日で使用できるようになった(技適未取得機器を用いた実験等の特例制度)。今回、実際にこれらの手続きを行う機会があったので、その流れを紹介してみよう。

 なお後述するが、このサイトでの申請は「短期間の実験等のみを目的とする場合」に限られている。「海外サイトで入手した技適なしスマホをプライベートで無期限利用するため」などといった目的での利用はできない。本稿を参考に申請を行う場合、趣旨をよく理解した上で実施することをおすすめする。

まずは「新規ユーザ登録」

 全体の流れとしては、まず「新規ユーザ登録」を行い、そのあとで個別の機器について「開設届出」を提出する。前者は一度きりで、実験で使用する機器が増えれば、そのたびに後者の届を提出することになる。

 ではまず前者、新規ユーザ登録について見ていこう。大きく分けて「必要情報の入力」と「本人確認」という2つのステップに分かれている。前者は至って一般的な、氏名や住所、電話番号などの入力で、後者はマイナンバーカードを用いての本人確認となっている。

総務省の「電波利用ホームページ」内にある専用サイト。「手続方法・Web届出システムはこちら」をクリック
フローチャートを確認し、手続きの対象であるかをチェック。問題なければ利用規約に同意して次に進む
新規ユーザ登録画面が表示されるので、アカウント作成の流れ(STEP1で必要情報の入力、STEP2で本人確認)を確認したのちメールアドレスを入力。ワンタイムパスワードが送られてくるので入力する
氏名、フリガナ、住所、連絡先電話番号を入力する。入力内容確認画面を経て次に進む
パスワードを設定し、再びワンタイムパスワードでの認証を行う。併せて端末を登録する
以上の作業でまずSTEP1(必要情報の入力)が完了。届いた仮登録メールにログインIDが記載されているので確認する
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.