ワークショップではテーマを「2100年のロボット・AIとわたしたちの暮らし」に設定しました。
「ロボットやAIは、今後さまざまな研究や社会課題の解決につながる分野のひとつなので今回のテーマにしました。また、時代設定は2100年です。2030年や2050年はありきたりです。SFプロトタイピングは長期的な視野で考えられるのが特徴なので、そこで2100年までぶっ飛ぶことにしました」(宮田さん)
ことばでえがく「未来の日常」に参加申込みしたのは10人、当日は8人が参加しました。ワークショップでは参加者をファシリテーター役の三澤さんチームと宮田さんのチームの2つに分けました。
最初にワークショップの説明をした後、アイスブレークとして各チームに2つの質問を投げかけ、参加者が自己紹介を兼ねて答えていきました。
次に、この質問Aと質問Bへの回答からそれぞれキーワードを抽出して、2つを掛け合わせます。
三澤さんチームのキーワードは「ことば健康診断」です。これは参加者から出た「最近、健康診断を受けたところ精密検査を受けなければならなくなって」という発言と、「ことば」という発言を掛け合せました。
宮田さんチームのキーワードは「脳波カセットテープ」になりました。同じく参加者の「最近、カセットテープDJにハマっていて」という発言と、「今は手で書いたり入力したりしているけれど、脳波でできるようになったらいい」という発言を掛け合わせています。
実はこの、ことば健康診断と脳波カセットテープという2つのキーワードが、2100年を考える足掛かりになる「未来ガジェット」なのです。
次に各チームで、未来ガジェットを基に描く「未来の日常」を考えます。ここでは、未来ガジェットを使っているのはどのような人なのか、複数の登場人物を作ることで考察します。今回は6人で進めて、その中から主人公を決めます。
ここからSFショートストーリーを作っていきます。物語を構成する起承転結に合わせてどのような未来で、どのような社会で、そして主人公はどうなるのかを考え、大枠のプロットを完成させます。
それぞれのチーム内で完成したものを発表して、ワークショップは終了です。振り返ってみると午前11時〜午後15時30分まで、途中お昼休憩を挟んで、濃い議論が交わされました。
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