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Google、クラウドゲーム向けChromebook(Acer、ASUS、Lenovo製)発表 Stadia以外のサービスをサポート

» 2022年10月12日 06時11分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは10月11日(現地時間)、(他社の)クラウドゲームサービス向けChromebookを発表した。台湾Acer、台湾ASUS、中国Lenovoがそれぞれ「ゲームに最適な機能を搭載する」Chromebookを発売する。

 chromebook 1 左から、Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook、Acer Chromebook 516 GE、Asus Chromebook Vibe CX55(画像:Google)

 Googleは9月末に自社によるクラウドゲームサービス「Stadia」を2023年1月に終了すると発表した。

 同社はクラウドゲームサービスを手掛ける他社と提携し、これらのChromebookを、米NVIDIAの「GeForce NOW」、米Microsoftの「Xbox Cloud Gaming」(β)、米Amazon.comの「Luna」(日本ではまだ未提供)に対応させた。

 games GeForce NOW、Xbox Cloud Gaming(β)、Amazon Lunaのゲームをプレイできる

 例えばNVIDIAとの提携では、GeForce NowのWebアプリ(PWA)をChromebookのドックから直接起動できるようにした。また、GeForce Nowのハイエンドプラン「RTX3080」(日本での提供はまだ)のスペックもサポートする。

 また、これらのChromebookには、RTX3080とAmazon Lunaのハイエンドプラン「Luna+」の3カ月のお試し版が付属する。これにより、FortniteやLeague of Legendsなど200近くの有料ゲームを3カ月無料でプレイできる。

 これらのChromebookはゲーム対応を謳っているものの、高性能のGPUを搭載するわけではない(クラウドゲームのメリットの1つは低スペックのPCでも高品質のゲームをプレイできることでもある)。特徴の1つは高いリフレッシュレートだ。ほとんどのChromebookのリフレッシュレートは60Hzだが、これらは120Hz以上。ASUSのモデルは144Hzだ。また、全体的なスペックもChromebookとしては高い。

Acer Chromebook 516 GE

 ディスプレイは16インチ(2560×1600ピクセル、120Hz)、プロセッサは米Intelの第12世代Core(ハイエンドはCore i7)で、キーボードはゲームPCらしいRGBでアンチゴースト機能(複数のキーを同時に押してしまっても誤入力にならないようにする機能)搭載で、4つのスピーカーを備える。価格は650ドルから。

 chromebook 2 Acer Chromebook 516 GE

ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip

 ディスプレイは15.6インチ(1920×1080ピクセル、144HZ)のタッチ対応、プロセッサは第11世代Core(ハイエンドはi7)。Harman Kardonの2つのスピーカーを備える。価格は399ドルから。

 Flipモデルなので、タブレットモードとテントモード(コントローラを使う場合向き)に対応する。

 chromebook 3 ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip

Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook

 ディスプレイは15インチ(2560×1600ピクセル、120Hz)、プロセッサは第12世代Core(ハイエンドはi5)で、キーボードはRGBでアンチゴースト機能を搭載する。スピーカーは4つ。価格は599ドルからだ。

 chromebook 4 Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook

 いずれのモデルも10月中に米国で発売する。日本で発売されるかどうかはまだ不明だ。スペックの詳細は専用サイトを参照されたい。

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