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Microsoftは増収減益 Azureの伸びも鈍化

» 2022年10月26日 12時37分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが10月24日(現地時間)に発表した2022年第1四半期(7〜9月期)の決算は、売上高は前年同期比11%増の501億2200万ドル、純利益は14%減の175億5600万ドル(1株当たり2ドル35セント)だった。ドル高やクラウド部門の成長鈍化が影響した。前年同期には33億ドルの税制優遇を受けていたことも減益につながった。

 売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は496億1000万ドル、1株当たりの純利益は1ドル30セント)を上回った。

 部門別では、Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は20%増の203億ドルだった。「Azureおよびその他のクラウドサービス」の売上高が35%増と好調ではあったが、成長は鈍化している。

 ms cloud Intelligent Cloud部門まとめ

 OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、9%増の164億7000万ドルだった。企業向け「Office 365」の売上高は11%増で、そのシフトを反映し、ビジネス向けOfficeの売上高は28%減少した。コンシューマー向け「Microsoft 365」のサブスクリプション数は13%増の6130万人だった。LinkedInの売上高は17%増とこれも前期より鈍化した。

 ms office Productivity and Business Process部門まとめ

 Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、ほぼ横ばいの133億3000万ドルだった。メーカー向けのWindows OEMは、前期同様に半導体不足でPC製造自体が減少した影響を受け、15%減。Surfaceシリーズなどのオリジナルハードウェアの売上高は2%増だった。Xboxのハードとソフトを合わせた売上高は3%減だが、ハードウェアの売上高は13%増だった。

 ms personal More Personal Computing部門まとめ

 サティア・ナデラCEOは業績発表後の電話会見で、Xbox Cloud Gamingを2000万人以上が利用したと語った。1〜3月期には1000万人以上としていたので、それから倍増したことになる。Microsoftは5月、米Epic Gamesとの提携で、Xbox Cloud Gamingで「フォートナイト」を無料でプレイできるようにした

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