米Twitterを買収したイーロン・マスク氏が、2021年1月立ち上げの同社の偽情報拡散防止対策「Birdwatch」の名称を「Community Notes」に改称すると11月5日(現地時間)にツイートしたことをめぐり、前CEOのジャック・ドーシー氏が苦言を呈し、2人の応酬になっている。
Birdwatchは、誤解を招くツイートに一般ユーザーがnote(注釈)を付け、その注釈を他の多数のユーザーが評価すれば最終的にそのツイートに注釈がラベルのように表示されるという、コミュニティ主体の取り組みだ。現在はまだ米国でパイロットモードでの運用中。
2人の会話の始まりは、マスク氏が「Twitterは、世界に関する最も正確(accurate)な情報源になる必要がある。それがわれわれの使命だ」というツイートだ。
これに対し、ドーシー氏が「誰に対して正確?」と質問し、マスク氏は「Community Notes(旧Birdwatch)を介してユーザー有志が判断するように」とリプライ。それに対し、ドーシー氏が「Birdwatchの方がずっといい名称だとまだ思ってる。それに、正確な情報源というより、より有益な情報源、の方がはるかにいい目標だと思う」と反論した。
マスク氏 Birdwatchなんて鳥肌たっちゃうよ
ドーシー氏 Community notesは、最も退屈なFacebookの名前だ(Facebookのコミュニティ規定への言及か)
マスク氏 すべての(Twitter関連の)名称に“birds”が必要なわけじゃない。Twitter内では多数のbirdが争っている。Angry Birds
マスク氏はCommunity Notesの他に、コンテンツモデレーションのための評議会を設立する計画も発表している。
同氏はTwitterを自由なコミュニティにするとしつつ、広告主に対して「無法地帯にはしない」と説明している。
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