KDDIとauペイメントは11月8日、給与デジタル払い解禁に向け、TISインテックグループのTISが提供する「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」の導入を決定したと発表した。企業は従業員へ「au PAY」での給与支払いが可能になる。具体的な開始時期は別途告知する。
企業が従業員の希望する決済サービスに入金するには、PayPay、メルペイ、楽天ペイなどの決済事業者と個別に接続する必要がある。TISの「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」を使うことで、人事給与システムから複数の決済サービスの電子マネーにチャージ可能となる。TISは順次、接続する人事給与システムと決済サービスを増やしており、現在決済サービスとしてはau PAYが接続している。
政府はキャッシュレス推進政策の一環として、給与をau PAYのような電子マネーで受け取れるよう調整を進めてきた。当初2021年度中の解禁を予定していたが、連合などが決済サービスを手掛ける事業者の安全性に懸念を示し、延期となっていた。現在は23年春に解禁となる見込みだ。
給与デジタル払いには、PayPayやメルペイ、楽天ペイ、au PAYといった大手事業者グループの決済事業者のほか、Kyash(東京都港区)などの決済スタートアップも参入を検討している。
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