新宿駅からほど近いエリアに広大な緑が広がる国民公園「新宿御苑」で、Suicaなどの交通系ICカードによる入園が11月上旬から可能になっています。スタッフの方によると、PASMOやSuicaなど首都圏のカードに限らず、全国の交通系ICカードで入園が可能ということです。
これまで、新宿御苑に入園するためには入り口で販売されている入園チケットを券売機で購入するか、事前にオンラインで入園チケットを購入した上で、門に設置されている機械にQRコードをかざして入園する必要がありました。
実際に現地で人の流れを観察していると、多くの来園者は券売機でチケットを購入しています。新宿御苑の券売機は現金支払いにのみ対応しているため、昨今のキャッシュレス決済導入の流れに出遅れているな……と感じた方も多いのではないでしょうか(筆者もその一人です)。
新宿御苑は、春のソメイヨシノの開花シーズンや秋の紅葉シーズンには混雑するため、時には入園チケットを購入するために長い間行列に並ばなくてはいけないことも。
こうした行列を目にするたびに「鉄道駅の改札みたいに、交通系ICで入園できるようになったらなぁ……」と思っていたのですが、この願いは2022年11月上旬から各門に設置された交通系ICカード対応の入園ゲートで実現しました。
筆者がたまたま新宿御苑を訪れ、交通系ICカードが使えるようになっていたことをTwitterで報告すると、約4500RT・1.7万いいね(11月9日午後5時時点)と大きな反響がありました。多くの方が、新宿御苑に交通系ICカードに入園できることを歓迎しているようです。
新宿御苑の交通系ICカード対応については、本稿の執筆時点で公式サイトに情報が掲載されていません。環境省の担当課に問い合わせたところ「11月もしくは12月中に公式のお知らせを行うべく、準備中」と回答がありました。
近日中の正式発表となるようですので、今回の記事では現段階で分かっていることをお伝えしたいと思います。
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