米Twitterは11月10日(現地時間)、サブスクサービス「Twitter Blue」への新規加入受付を一時停止したと、米New York Timesが11日、独自に入手したという社内メッセージに基づいて報じた。Twitter Blueには5日のアップデートで、認証バッジ(いわゆる青バッジ)を無条件で取得できる機能が追加された。
この社内メッセージのログによると、Twitter Blueへの新規加入者数は10日の時点で14万を超えたという。
米Platformerのゾーイ・シファー氏は社内Slackの情報として、Twitter Blue加入受付の一時停止は「なりすましの問題に対処するため」とツイートした。
なお、Twitterのヘルプページには、「2022年11月9日以降に作成されたTwitterアカウントは、現時点ではTwitter Blueに加入できません」とある(既にTwitter Blueに加入済みのユーザーは青バッジ表示機能を有効にできる)。
青バッジ購入が可能になって以来、企業や著名人になりすまして偽情報を流す悪用が多発した。
例えば米製薬会社大手のEli Lillyになりすましたアカウントがインスリンを無料で提供するとツイートし、混乱が起きたため、同社の株価は5%以上下落した。Eli Lillyの公式アカウントは10日、「Lillyの偽アカウントから誤解を招くメッセージが配信されたことをお詫びします。公式Twitterアカウントは@LillyPadです」とツイートした。
Twitterは同日、青バッジとは別の、企業やメディアが本物であることを示すための「Official」(日本では「公式」)ラベルの付与を開始している。
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