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TwitterのマスクCEO、「ハードコアか退社か」決断を迫る全社宛書簡

» 2022年11月17日 08時54分 公開
[ITmedia]

 米Twitterのイーロン・マスクCEOは11月16日(現地時間)の深夜に全従業員に送ったメモで、17日午後5時までに就業についての書式に署名するよう求めたと米Washington Postなどが報じた。その後、米CNNのドニー・オサリバン記者がそのメモとする画像をツイートした。

 memo ドニー・オサリバン氏が投稿したメモの画像(削除される恐れがあるため、画像を掲載)

 期限までにこの書式に署名しない場合は「3カ月分の退職金を受け取る」としている。つまり、解雇だ。

 マスク氏はこのメモで、「今後、画期的なTwitter 2.0を構築する」とし、そのためには「超ハードコアにならなければならない。つまり懸命に長時間働くという意味だ」と説明した。

 同氏は10日に開催した全社会議(そのやり取りはThe Vergeの記事で読むことができる)で、「(同氏が経営する)SpaceXとTeslaがうまくいっているのは、従業員がオフィスに出社してハードコアでいるからだ」と語った。

 Twitterは既に主な幹部、従業員の約半数、契約社員の約8割を解雇済みだ。前CEOのジャック・ドーシー氏はこうした大量解雇は、自分がCEOの間に採用を拡大し過ぎたせいだと謝罪している。

 以下はメモの全文の簡訳だ。

道は2つに分岐する

これから画期的なTwitter 2.0を構築し、競争が激化する世界で成功するには、超ハードコアになる必要がある。つまり懸命に長時間働くということだ。優れたパフォーマンスのみが及第点だ。

また、Twitterはさらにエンジニアリング主導になるだろう。設計と製品管理部門は今後も重要で私に直接報告することになる。さらに、全従業員の大部分を優れたコードを書く能力のある人々で構成し、彼らに最大の影響力を持たせる。Twitterはソフトウェアとサーバの企業なので、これは理にかなったことだと思う。

新生Twitterに参加したい場合は、下のリンク先で「Yes」をクリックしてくれ。

(書式へのリンク)

東部標準時で明日の午後5時までにクリックしなかった人は、3カ月分の退職金を受け取ることになる。どんな決断を下すにせよ、これまでTwitterを成功に導くために努力してくれたことに感謝する。

イーロン

【更新履歴:2022年11月18日午前10時10分 日付に誤りがあったため、修正しました。】



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