デザインツール「Figma」公式サイトに掲載されている“従業員のペット紹介ページ”が話題だ。犬を紹介する「Dogs of Figma」と猫を紹介する「Cats of Figma」がそれで、日本のTwitterユーザーが各ページを紹介したツイートは11月18日時点で7000リツイートを超えている。米Figma社によれば、掲載の背景には独自の社内制度があったという。
Dogs of FigmaとCats of Figmaはそれぞれ、ペットの名前・好物などを写真と併せて紹介するページだ。説明文では「柴犬のYunaは1日当たりの昼寝の時間などがKPIです」などとユーモアを交えてペットを紹介している。日本のTwitterユーザーの間では「癒やされる」などと話題だ。
両ページのうち、最初に生まれたのはDogs of Figmaだ。もともとはCEOが昔飼っていたゴールデンレトリバー・ゾーイをしのぶ場所として、2019年にスタートした。しかし次第に従業員が自分のペットを追加するようになり、現在の形になったという。
Dogs of Figmaの盛り上がりを受け「自分たちもページが欲しい」と考えたのは猫を飼っている従業員たち。そこで猫の飼い主たちは、Figma社が年2回開催している社内イベント「Maker Week」でCats of Figmaの制作を決めた。
Maker Weekは従業員が日常業務を止めて、新たなアイデアを模索したり、より遊び心のあるプロジェクトに挑戦したりする期間だ。エンジニアやデザイナーを中心に行う「ハッカソン」と違い、非技術部門の人も参加する。
メンバーの技術を問わないことで、より柔軟なアイデアの創出や従業員同士の相互理解を促す施策というわけだ。Figmaの特徴であるプラグインによる拡張機能や、文字などの数や大きさに応じて自動で可変する枠を作れる「オートレイアウト」機能もMaker Weekで生まれたアイデアという。
猫の飼い主たちは21年春のMaker WeekでCats of Figmaのアイデアを提案。そのままぺージを完成させた。「Maker Weekチームのおかげで、Figmaでは猫も犬も同じように扱われるようになった」(Figma)。以降、Dogs of FigmaとCats of Figmaを毎月更新しているという。
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