ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

中国VRの「PICO4」、「Meta Quest」に追いつくための2つの条件浦上早苗の中国式ニューエコノミー(2/5 ページ)

» 2022年11月24日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

Meta Quest 2をベンチマーク

 Picoは9月下旬、日本などグローバルでPICO 4を大々的に発表した。「軽量な本体」が最大の特徴で、パンケーキレンズと光学技術により、「Meta Quest 2」と比較して約40%薄くなり、本体のみの重量を295gに抑えた。

 価格は、ストレージ容量128GBのモデルが4万9000円。Meta Quest 2が今年8月に日本での価格を大幅値上げしたこともあり、PICO 4の方が1万円以上安くなった。

Picoはパンケーキレンズにより、薄型化・軽量化が図られた

 Pico創業者の周宏偉氏は中国での発表会で、性能や価格でMeta Quest 2をベンチマークにしたと明かし、「PICO 4によってVRの大衆化が始まる。多くの人にとって、初めて所有するVR端末になるだろう」と述べた。PICO 4は10月に欧州13カ国と日本、韓国で発売され、年末までにシンガポールとマレーシアでも投入される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.