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Twitter、他のSNSリンクの投稿禁止を撤回か? 新ポリシーに関するツイートとヘルプページが削除される

» 2022年12月19日 12時40分 公開
[山川晶之ITmedia]

 Twitterが12月18日(現地時間)に発表した新しいポリシーについて、同社は関連する一連のツイートとヘルプページを削除した。新ポリシーでは、プロモーションを目的としたTwitter以外のSNSのリンクを投稿することを禁止としており、特にFacebook、Instagram、Mastodon、Truth Social、Tribel、Nostr、Post.をその対象としていた。

Twitter Supportアカウントで投稿した新ポリシーに関する複数ツイートが削除される
ヘルプページの新ポリシーに関するページも消えている

 Twitterのヘルプセンターに新たに追加された関連ポリシーのページには、他のSNSに関するツイートを「無料のプロモーション」とみなし、「今後、Twitterでの特定のSNSの無料プロモーションを許可しない」としていた。他のSNSへのリンクを無料の広告と位置づけることで削除を正当化するもので、有料の広告であれば許可する方針だったようだ。

 イーロン・マスク氏は「Twitterは使いやすいものであるべきだが、競合他社のしつこい無料広告は不要だ。従来のパブリッシャーだってそんなことを許可していない。Twitterも許可しない」とツイートした。

 この方針には批判が相次いだ。対抗SNSとして注目が集まるようになったMastodonの公式アカウントは「旧東ドイツの会社として、人々が離れないように壁を作るのは良いアイデアじゃないことを知っている」と、ドイツを東西に分断したベルリンの壁を引き合いに出して新ポリシーを牽制。Twitter創業者のジャック・ドーシー氏も「なぜ?」とリプライし、新たなポリシーページの画像投稿に対し「意味がない」と返していた。

 また、批判を受けてか、Twitter Safetyの公式アカウントが新ポリシーに関する是非のアンケートを実施。19日12時20分時点では、5万2000あまりの票が集まっており、「他のSNSのプロモーションを目的としたアカウントの作成・利用を禁止すべきか?」という問いかけに対し、80%以上が「No」と回答している。

1時間半弱で5万票以上が集まる

 Twitter Supportのツイート/ヘルプページ削除が、この結果を受けてのものかは不明だが、新ポリシーの内容を変更する可能性が高いとみられる。

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