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サーバルームへ“お呼ばれ“した時の正しいコーデって? データセンターに行って考えた【全身1万円の参考プラン付き】(1/5 ページ)

» 2022年12月27日 17時20分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 11月下旬、「サーバルームに呼ばれた時のコーデ」という投稿が一部Twitterユーザーの間で話題になった。ツイートには「サーバルームへお呼ばれ」という文言と共に女性のコーディネートの一例が載ったファッション誌の写真が添付されている。この投稿は12月26日時点で約7500RTと約2.7万いいねを集めており、大きな反響を呼んだ。

 これは、もともとファッション誌に掲載されていた内容をコラージュした“ネタツイ“(笑いをとるためのツイート)だ。投稿者はITエンジニアを名乗っており、ツイートに反応したユーザーにもITエンジニアと思われるアカウントが多い。「サーバルームは寒いからそんな服装で行ったら冷える」「風邪ひきそう」などツッコミの声が多く見られた。

 記者もこのツイートや反応を面白おかしく見ていたのだが、ふと「本物のサーバルームコーデは一体どんな服装なのだろうか?」と疑問に感じた。そこで、データセンターを所有するいくつかの企業にメールで聞いてみたところ、さくらインターネットから「実際にデータセンター見てみます?」とまさかの逆提案を受けた。

 というわけで本当の“サーバルームコーデ”を見つけるべく、記者はさくらインターネットのデータセンターを見学しに行った。

そもそもデータセンターの役割とは?

 記者が今回訪問したのは西新宿にあるデータセンターだ。案内してくれたのは、同社の最高情報セキュリティ責任者(CISO)の江草陽太さんと、広報の中西朋依さんの2人。早速案内をしてもらう前に、そもそもデータセンターとはどのような役割を持つ施設なのか。江草さんに解説してもらった。

 「データセンターとは、インターネットでサービスを提供するための拠点。ゲームやショッピング、ネットを利用するあらゆるサービスにはサーバが必要であり、その置き場所がデータセンター、もしくはサーバルームに当たる。設備には、“電気がありサーバを置ける環境“、”サーバを冷やすための空調“、”外部とデータのやりとりができるインターネット回線”、この3つが必要になる」(江草さん)

さくらでは東京と大阪、北海道の3カ所にデータセンターを設置している

 さくらインターネットでは、データセンターをコロケーション(場所貸し)として顧客に提供するサービスの他、サーバをネット経由で貸し出すサービスも手掛けている。メインとして運用しているのは後者で、データセンター内でサーバを物理的に設置するにはさくらが担当し、顧客はクラウド上でサーバを借りることができるという。

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