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M2の“Air”ではなくあえて「MacBook Pro 14インチ」を選んだワケ 2022年買ってよかったもの買ってよかったもの2022(2/3 ページ)

» 2022年12月30日 17時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

下位モデルでもM2より性能は上

 実際使ってみると満足度は非常に高い。下位のMBP 14には、8コアCPU/14コアGPUと、コア数を削った下位バージョンの「Apple M1 Pro」が搭載されているが、写真のレタッチや4Kの動画編集はサクサクだ。というのも、下位バージョンとはいえM2より高性能だからだ。

 実は、M2はM1 Proの廉価版にあたる。M1のみメモリはLPDDR4Xだったが、M1 ProはM2と同じくLPDDR5。しかも帯域はM2の2倍だ。コアにも違いがある。両者ともCPUは8コアだが、M2が高性能コア4コア、高効率コア4コアなのに対し、M1 Proは高性能コアが6コア、高効率コアは2コア。M2の方がクロックは高いものの、高性能コア分の差を埋めるには至らない。GPUはM2より4コア多いし、メディアエンジンも搭載している。下位バージョンとはいえ、ちゃんと「Pro」なのだ。

 おまけに、M1 ProのMBP 14はバッテリー持ちも良い。ACアダプターが96Wではなく67Wタイプなことからも分かる通り、必要な電力が少なくて済む。M1 Maxマシンは発熱とバッテリー持ちに若干難があるようだが、M1 Proマシンを使っている限り、そういったネガティブポイントはない。ACアダプターも重い作業をしなければ45Wでも十分なので、充電アクセサリーが選びやすいのは地味にありがたい。

 “Proらしさ”はチップだけではない。Liquid Retina XDRディスプレイの表示品質はとても良く、ピーク輝度も高い。HDRコンテンツを表示するだけでなく編集する際の確認にも使える。スピーカーもノートPCとは思えないぐらい音がいい。友人がM2 MBAを買ったので比べてみたが、MBP 14の低域はとてもリッチで、高域はよりメリハリがあり違いがハッキリと分かる。こういうProならではの恩恵を格安で体験できるのは、吊るし下位モデルのメリットかもしれない。

前のMBPと比べてベゼルがスリムでとても良い

 ただ、メモリとストレージは吊るしモデルゆえ、制約がキツい。メモリは高速なSSDのおかげで、ある程度スワップしたとしてもそこまで気になるものではないだろうが、SSDの容量はどうしようもない。仕方ないので、2TBの外付けSSDを購入した。ただ、ケーブルをぶらつかせるのも嫌なので、天板にマグネットシートを貼ってSSDを固定するようにした。見た目は“クソダサ”だが諦めた。

超ダサいが外付けSSDを固定しつつ取り外しもしやすく……となるとこうするしかない。クソダサマウンテンである

ノッチは純粋に意味がわからない

 気になる点がないわけではない。ノッチがそれだ。「iPhone X」みたく「インカメラとFace ID用のセンサーを置くために仕方なく設けられた」みたいな必然性がなく、単に「FaceTime HD」という名前のWebカメラが1つ鎮座してるだけである。その分ノッチを狭くするかパンチホールにしてほしいし、そもそもこのカメラサイズならベゼル内に埋め込むこともできたはず……。と思ってしまう。しかも、メニューバーとノッチが“ツライチ”になっているのかと思えばそんなことはなく、ノッチよりメニューバーのほうが太いのも理解に苦しむ。

 同じことを思っている人は意外と多いようで、ノッチを目立たなくするためだけにメニューバーを真っ黒にするツールも存在する。試しに入れてみると結構いい感じに馴染む。ミニLEDによるローカルディミングのおかげで黒がよく沈むのも手伝ってか、ほとんど気にならなくなった。ありがたい。

ノッチの下とメニューバーの下のラインが一致しているわけではなく、かなり不格好
メニューバーを真っ黒にするツールを使うとかなり気にならなくなった

 あと、薄々分かってはいたが、1.6kgはやはり重い(笑)。筆者は外出時にα7R III、タムロン35-150mm/F2-2.8(A058)とコシナのZeiss Ikon ZMをセットで持ち歩いているが、これに1.6kgをぶちこんで1日歩こうものなら肩はカッチカチだ。レタッチやヘビーな処理をしない場合は、iPad ProかGPD Pocket 2を忍ばせている。1.1kgあるレンズが主犯な気もするが、とてもいいレンズなのでどうしても持ち歩きたい。

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