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わずか175g、シャープがVRヘッドマウントディスプレイ試作機をCESで披露 コントローラーを持つ必要なしCES 2023

» 2023年01月06日 03時05分 公開
[ITmedia]

 シャープは1月5日(米国時間)、予告していたVR対応ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)の試作機を同日開幕したテクノロジー見本市「CES2023」の会場で公開した。スマートフォン開発で培った独自デバイスや小型化技術を応用し、重量を約175gに抑えた。

シャープのVR HMDプロトタイプ(出典はシャープ)

 スマートフォンに接続するタイプのHMD。軽量のため長時間使用しても疲れにくく、使用しないときはコンパクトに折りたためる。

 表示部には液晶パネルを搭載。片目2K×2で120Hz駆動による滑らかな表示を可能にした。

 ポリマーレンスを採用したRGBカラーカメラモジュールを搭載している。ポリマーレンズはレンズの厚みを変えてピントを合わせる仕組みで、一般的なカメラより合焦までの時間が短い。ピントの位置が動いても画角が変わらないため「映像に酔いにくい」という。

 このカメラを利用して周囲の様子を映像として取り込み、カラーで表示する「カラースルー映像表示機能」や、VR空間の一部に現実の風景をウインドウ表示する「POPUP映像表示」といった機能を実現した。

人が装着したところ。手の動きでVRコンテンツの操作ができる

 他にもモノクロカメラを2つ搭載しており、装着した人の手の動きを認識してVRコンテンツを操作する「ハンドトトラッキング」に対応。コントローラーを持つ必要がないという。

 シャープはVR/AR市場への参入を見据えてCESの自社ブースにHMD試作機や関連デバイスを展示中。実際に動作するHMDを用いてVR表示やハンドトラッキングのデモンストレーションも行う。ただしHMDの市場投入時期や想定する価格帯については「事業化を検討中のため控える」としている。

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