「企業によるESGの取り組みによって、ビジネスパーソンの未来は激変する」――そう語るのは、企業や起業家向けにIRのコンサルティングを手掛けるマーケットリバーの市川祐子氏(代表取締役)だ。市川氏は楽天(現楽天グループ)やNECエレクトロニクス(現ルネサスエレクトロニクス)で15年間、IRや資金調達、東証一部上場に従事。IR畑を歩み、現在は上場企業やスタートアップの社外役員も務める。
ビジネスパーソの中には「ESGは大企業の話で関係ない」「経営陣が考えることで一般社員には無縁」と感じている人もいるかもしれない。しかし「『環境や社会問題は政府や大企業に任せ、様子見が得策だ』と考えている企業は、意外に早く大事なビジネスを失ってしまう」と市川氏は警鐘を鳴らす。
環境や社会的な課題に対する企業の取り組みを重視し、投資家が投資先を選ぶ今、ESGに後手の企業で働き続けるビジネスパーソンの未来も決して明るいものではないことは、想像に難くないだろう。
では企業やビジネスパーソンは、どのような対応が求められているのだろうか。
そこでITmediaでは、市川氏をITmedia主催のオンラインイベント「Digital Business Days SaaS EXPO 2023Winter」(1月31日〜2月19日)に招き、これからのESG投資の在り方やビジネスパーソンの未来について語ってもらった。同イベントの開幕に先立ち、この記事では市川氏による講演の一部をお届けする。
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取った用語で、投資家が企業の業績や財務状況ではない、持続可能性や社会的なプラス影響を考慮して投資先を選ぶ考え方だ。
以前と比べESGに取り組む日本企業は増えてはいるものの、日本国内のESGに対する意識は海外に比べて依然として遅れている。2021年に日本生命が行った調査では「『ESG投資』という言葉を知っているか」の問いに対して、「聞いたことがない」は70.9%にのぼる。一方「『SDGs(持続可能な開発目標)』という言葉を知っているか」の問いは「知っていて内容も理解している」「知っている」が77.0%に達している。日本国内ではSDGsの意識は高まっているが、ESGの投資商品や企業価値に対する理解は進んでいないことが分かるだろう。
こうした現状の中、企業やビジネスパーソンはどうすれば良いのだろうか? 重要なのは「パーパス(目的)の設定とデータ分析の活用だ」と市川氏は指摘する。一体どういうことなのか。この続きはオンラインイベントで解説している。講演では、ESG投資におけるIT活用の可能性や企業事例も詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてほしい。
市川氏の講演は、2月9日の午後1時からオンラインで配信する。視聴は無料だ。また、このイベントでは元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行氏や、Tesla超えを目指す自動運転EVベンチャーの山本一成CEOが基調講演に登壇する。加えて1月31日〜2月9日までは、テーマごとに市川氏ら8人の講師を招いている。こちらから事前登録が可能だ。
【開催期間】2023年1月31日〜2月19日
※アーカイブ配信期間:2月10〜19日
【視聴】無料
【視聴方法】こちらから事前登録
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