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ChatGPTに「null」と「0」の違いを聞いたら…… AIは“たとえ”を操れるかAIに相談だ!(2/2 ページ)

» 2023年01月31日 12時00分 公開
[谷井将人ITmedia]
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回答 「null」と「0」の違いを説明するたとえを考えます。

 想像してください、あなたが学校の机に書いている「所持金」という欄があります。この欄に「0」を書くと、「所持金が0円である」ことを表します。

 しかし、もし「所持金」の欄が空欄だった場合、「所持金は何も持っていない」ということを表します。このような空欄のことを「null」と呼びます。

 このように「null」は「値が存在しない」ことを表し、「0」は「値が0である」ことを表すことが分かりました。

分かりやすい例示は正確な回答より難しい

 プログラミングにおける「null」と「0」の違いはよく「nullは存在しない、0は0という値が存在している」と説明される。プログラミングができなくても、なんとなくなら理解できる書き方といえる。

 よく用いられるのはトイレットペーパーの例だ。ホルダーに芯が残っている状態が0、芯すらも残っていない状態がnullとされている。

 ChatGPTの回答は微妙だ。0の解釈はともかく、「所持金は何も持っていない」がnullを正確に表現できているかというと……それは捉える人次第だ。

 言語により定義が異なるため、統一的に説明するのは難しいが、これらと似て非なる概念としては「undefind」や「空文字」なども存在する。もう一度ChatGPTに尋ねてみると以下のようになった。

  • 「null」: 値が存在しないことを示す特別な値です。
  • 「0」: 数値「0」を表す値です。
  • 「空文字」: 文字列として空の値を表します。
  • 「undefined」: 変数が定義されているものの、値が設定されていない状態を表します。

 なお、例示の内容は次の通り、よく分からない文章になった。

ChatGPT 例えば、あなたが家にいて、何もない部屋を想像してください。部屋に何もないということを「null」、部屋にテレビがないということを「undefined」、部屋に0円のお金があるということを「0」、部屋に空の箱があることを「空文字」と表すことができます。



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