AIベンチャーのPreferred Networks(PFN)の子会社で、自律移動ロボットの開発に取り組むPreferred Robotics(東京都千代田区)は2月1日、家具の自動運転を行う家庭用自律移動ロボット「カチャカ」を開発したと発表した。同社では初の家庭用ロボットで本体価格は22万8800円。1日から先行予約の受け付けを始めており、発送は5月の予定。
人の指示で自動で動く家具「スマートファニチャー」を目指した自律移動ロボット。人の声や専用のスマートフォンアプリからの指示を受け、専用家具とドッキングして指定された場所まで運ぶ。
基本的にバリアフリーな環境での利用を想定。じゅうたんなどを判別する機能も備えるが、じゅうたんの部屋では移動能力が落ちるという。
Preferred Roboticsの礒部達CEOは「カチャカは“家具を運ぶ”というシンプルな機能であるが、アイデア次第で使い方は無限に広がる」と話す。例えば、ホームパーティーなどでは料理を運ぶ手伝いをさせる、帰宅時に玄関に呼んで身に付けていた腕時計やアクセサリーなどを定位置に戻すといったシーンで利用できるという。
「配膳や下膳、出しっぱなしにしていたものを片付ける。1つ1つは大したことはない“名もなき家事”だが、その作業は生活の中で何回も繰り返し行う。カチャカではそれらの家事をサポートすることにも一役買う」(礒部CEO)
カチャカの利用には、本体の購入の他、専用家具とサブスクリプションサービスに申し込む必要がある。本体の料金は月額4980円(48回分割払い)で、一括では22万8000円。専用家具であるシェルフはカチャカとドッキングした時に安定する形状になっており、月額520円(48回分割払い)、一括では2万3800円から利用可能。サブスクリプションは月額980円で、定期的なソフトウェアアップデートを提供予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR