米Alphabetおよびその傘下のGoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏は2月2日(現地時間)、業績発表後の電話会見で、「検索を補完する最新最強の言語モデル」を準備しており、近いうちにユーザーが直接対話できるようにする可能性があると語った。
ピチャイ氏は会見で、Googeは長年AIに取り組んできており、AIは現在「転換点に達しつつある」と語った。また、「AIが可能にする信じられないほどの機会を解放する」ことを計画しているとも述べた。
AI採用の独自アプリを「2022年初頭」(つまりOpenAIのChatGPTの登場よりも前)から準備しており、向こう数カ月以内に何らかの発表を行うことを匂わせた。
Googleは同日、2月8日にパリで「必要な情報をこれまで以上に自然かつ直感的に見つけられるようにする」ことについてのイベントを開催することも発表した。これがピチャイ氏の言う検索を補完する最新最強の言語モデルかどうかは不明だが、検索やGoogleマップなどでのAI採用機能について語られるとみられる。
ピチャイ氏はCEO就任当時からAIの取り組みに重点を置いているが、2018年に定めた「AIの倫理原則」もあって、OpenAIのように成果物を一般に公開したことはこれまでのところはほとんどない。
米CNBCによると、Googleは現在、言語モデル「LaMDA」採用のチャットボットサービスを社内でテストしているという。「Apprentice Bard」(吟遊詩人見習い)と呼ばれるこのチャットボットは、質問するとChatGPT同様に自然な言葉で回答するという。
8日のイベントでこのチャットボットが披露されるかどうかは不明だ。イベントはオンラインで日本からも視聴できる。スタートは日本時間の2月8日午後10時半からだ。
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