理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)は2月7日、スーパーコンピュータ「富岳」用ソフトウェアをAWS上で実行できる環境の構築に向け、米Amazon Web Servicesと協力を始めたと発表した。同社と研究を進める。
まずは創薬などに使うオープンソースソフトウェア「GENESIS」や、飛沫の飛散シミュレーション用の「CUBE」など、R-CCSが開発するソフトを対象に、AWSでの実行を可能にしていく。GENESISは動作確認済みという。
AWSの「AWS Graviton3 CPU」と富岳の「A64FX CPU」に互換性があることからAWSとの協力に至った。
R-CCSは研究について、実現すれば「富岳ユーザーがより容易に富岳の技術を享受できるようになり、企業は富岳で行った研究開発の成果を即時に製品開発に活用できる。産業界をはじめとするさらなるユーザーの拡大、活用事例の積み上げ、技術の普及拡大につながると期待される」としている。
スパコン「富岳」公式Twitterアカウント復活 年齢に稼働開始日を入力、凍結される
スパコン・疑似量子コンをクラウドサービス化 富士通が「CaaS」提供スタート
スパコン「富岳」のクラウド化実験 富士通が電磁波解析で実証
スパコン「富岳」、世界2位を維持 性能ランキングは6連覇
スパコン富岳がミニチュアに カプセルトイがきょう発売 本物の再現には216個必要Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR