住信SBIネット銀行は、2月6日に預金口座数が600万口座を突破したと発表した。2021年11月に500万口座を突破してから、1年3カ月あまりで100万口座増加した。
SBIグループと楽天グループは、ネット証券・ネット銀行でライバル同士にあたる。ネット証券2強にあたるSBI証券と楽天証券の口座数はつばぜり合いを続けており、SBIグループが954万口座(22年12月末)、楽天証券が864万口座(同)と、SBIがグループ証券会社を合算してリード。
一方、ネット銀行のほうは楽天銀行の口座数は1351万3000口座(1月末)となっており、住信SBIネット銀行にダブルスコアをつけている。ただし、預金残高で見ると楽天銀行が8兆8347億円(1月末)なのに対し、住信SBIネット銀行は8兆円(22年12月)を超えており、接戦だ。
長引く低金利により、預金量は必ずしも事業の優位性につながらない時期が続いてきた。しかし米国では利上げが続き、国内でも長期金利上昇の兆しが見えてきた。
三井住友フィナンシャルグループの太田純社長は、「これからは金利が付く世界がやってきて、預金の収益性が高くなる。口座数が増えて預金が増えるのは大きなメリット」だと話しており、銀行の口座および預金獲得競争が激化しそうだ。
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