2月17日に打ち上げ予定だった新型ロケット「H3」の試験1号機について、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は打ち上げを中止した。打ち上げ段階でメインエンジンの点火まで進んだものの、補助ブースター「SRB-3」が点火しなかった。
H3ロケットは、JAXAと三菱重工が次世代の主力ロケットとして構想から10年かけて開発を進めていたもの(SRB-3はIHIエアロスペースが担当)。宇宙輸送のハードルを下げるべく、打ち上げの高頻度化かつ低コスト化を狙っていた。ロケットには、先進光学衛星「だいち3号」が搭載されていた。
JAXAは打ち上げの模様をライブ配信しており、H3ロケットのメインエンジンが点火し勢いよく煙を吐く姿が確認できるが、その後沈黙。配信では、補助ブースターの「SRB-3」が点火しなかったためとのアナウンスがあった。
Twitterでは、「メインエンジン」「ロケット」などの関連ワードがそれぞれ1位と2位にランクイン。打ち上げ中止について「残念」「日本の技術力が落ちた」といった声があった一方で「損害がなくてよかった」「次の打ち上げに期待」など、事故が起こる前に中止判断をしたことに対する称賛の声も多く見られた。
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