有料動画配信サービスの「U-NEXT」と「Paravi」が7月をめどにサービスを統合する。運営会社同士の経営統合によるもので、会員数370万人を超える「国内勢では最大の動画配信プラットフォーム」が誕生する。
U-NEXTを運営するU-NEXT(東京都品川区)とParaviのプレミアム・プラットフォーム・ジャパン(東京都港区、以下PPJ)は2月17日、3月31日付で経営統合すると発表した。存続会社はU-NEXTで、ParaviはU-NEXT内にサービスを移管する。
映画やアニメなどに強みを持つU-NEXTと、TBSやテレビ東京のドラマ、バラエティ番組をそろえるParaviの統合により、コンテンツ面の充実を図るのが狙い。両サービスの利用者は当面の間、既存料金プランで両方のコンテンツを視聴できるとしている。
U-NEXTは有線放送のUSEN-NEXTグループ傘下。一方のPPJにはTBSやテレビ東京などが出資しており、通信系と放送系のサービス統合は国内初となる。
U-NEXTは「動画配信サービスの国内市場規模は2021年に4230億円となり引き続き2桁成長(前年比14%増)。一方でNetflixやAmazonプライム・ビデオ、Disney+など外資系動画配信サービスも含め競争が激化している」と指摘。統合後の新プラットフォームは「ネット系と放送系のそれぞれの強みを生かし、日本の優れた映像文化の発展に寄与するよう努める」とした。
同日付でU-NEXTとTBSホールディングス、TBSテレビ、テレビ東京との間でコンテンツ調達やマス向けプロモーションを含む業務提携を交わした。またU-NEXTと電通、博報堂DYメディアパートナーズとの間でもそれぞれ動画配信プラットフォームを活用する広告などに関する業務提携を発表している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR