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画像AIを調べると必ず出てくる謎のサイト「Hugging Face」ってナニモノ? 正体は急成長中の“ユニコーン”(2/3 ページ)

» 2023年02月23日 17時30分 公開
[井上輝一ITmedia]

ユーザーは無料で使える「クラウド実行環境」

 これとは別に、Hugging Faceには「Spaces」というクラウド実行サービスがある。SDでいえば「https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion」というページだ。

SD 2.1のSpace 「Mt. Fuji, best quality, beautiful landscape, 4K, starry sky, lake」というプロンプトで画像生成してみたところ
SD 2.1のSpaceで出力したものの拡大画像SD 2.1のSpaceで出力したものの拡大画像
SD 2.1のSpaceで出力したものの拡大画像SD 2.1のSpaceで出力したものの拡大画像 SD 2.1のSpaceで出力したものの拡大画像

 画像生成AIの実行には高性能な計算環境が不可欠。それをHugging Faceのサーバ側で負担してくれるという機能だ。GPUの利用料を払うのはSpaceを設置した側(SDでいえばStability AI)で、設置者が結んだ契約によって「NVIDIA T4 - small」や「NVIDIA A100 - large」などが選べる。

 あくまで利用者側は無料で使える。要は、Spaces上での実行はあくまで「デモ」であり、デモをどれくらい快適に使ってもらいたいかはAIモデルを設置した人が決めてね、ということだ。

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