シリコンバレーのIT企業に勤務する五島正浩さんが見た現地のテック動向を紹介する連載「シリコンバレーから見た風景」。第24回は、米GMが展開しているロボタクシー「Cruise」の体験レポートを紹介します。
念願かなってサンフランシスコでロボタクシーに初めて乗車することができました! この連載でも何度か取り上げてきたGMを親会社に持つCruiseのサービスです。今回は実際に乗車した時の様子をレポートしたいと思います。
ロボタクシーとは、最先端のセンサーやソフトウェア技術を駆使した自動運転の配車サービスです。アプリでリクエストすると自分の居場所まで自動運転車がやってきて指定した目的地まで乗せてくれます。アメリカでは自家用車を使ったUberやLyftの配車サービスが広く普及していますが、ロボタクシーは完全自動運転のためドライバーが乗っていないところが違います。
サンフランシスコではGM系のCruiseの他、Google系のWaymoやAmazon系のZOOXがロボタクシーの実用化を目指して多くのテスト車両を走らせています。その中でもCruiseは一足早く2022年2月に一般からの利用申し込み受付を開始しました。
受付開始直後に申し込んだのですが、招待制になっていてすぐには利用できませんでした。サンフランシスコ市内の住民を優先していたようで、少し離れたところに住む私は後になっていたようです。
待つこと9カ月。11月中旬になってようやく招待メールが届きました。早速Cruiseのアプリをダウンロードし、メールにあったコードを入力するとサービスが利用可能になりました。
今回利用するCruiseの配車サービスはテストや実証実験ではなく、正式に認可がおりた商用サービスです。利用者は料金を支払うことになります。アカウント作成時にクレジットカードの情報の入力を要求されました。
商用サービスではありますが、今のところ提供時間が夜10時から朝5時半までとなっていたり、サンフランシスコの一部エリアに限定されています。このため起動したアプリの画面にはサービス提供エリアと今は時間外であることが表示されました。(CEOのKyleのTweetによると残り一つの認可がおり次第サンフランシスコ市全域で24時間サービス提供可能になるそうです。)
ロボタクシーとかセルフドライビングカーというと何だか堅苦しい印象がありますが、このアプリはとてもフレンドリーで好感が持てます。乗車方法の解説もついていて、初めてのロボタクシー体験でも安心感があります。
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