ITmedia NEWS > STUDIO >

Discord、ChatGPTと同じ技術採用のチャットbot「Clyde」や会話要約機能などを発表

» 2023年03月10日 09時28分 公開
[ITmedia]

 チャットサービス「Discord」を運営する米Discordは3月9日(現地時間)、米OpenAIのChatGPTと同じ技術を採用するチャットbotなど、複数のAI機能を発表した。

 Discordは、画像生成AIの「Midjourney」が画像生成用サーバとして採用するなど、多くのAI開発者の拠点になっている。

Clydeがチャットbotに

 チャットbotは「OpenAIの技術を採用」しており、Discordのロゴ「Clyde」(クライド)の名前とプロフィール画像を持つ。

 サーバに「@Clyde」と入力することで任意のチャネルでClydeとのチャットを始められ、Discordのユーザーの1人のように、ユーザーと会話する。

 discord 1 Clyde

 Clydeの提供は「間もなく」という。

キーワードフィルター機能「AutoMod」もAIに

 「AutoMod」は昨年追加された、キーワードフィルター機能。これまで、4500万件以上の不適切なメッセージを自動的にブロックしてきた。

 これをベースに、LLM採用の「Automod AI」を立ち上げた。こちらもOpenAIの技術を使い、サーバのルールに違反する可能性がある投稿についてモデレーターに警告する。

 discord 2 Automod AI

 この機能はまず一部のサーバで提供を開始する。

会話の要約機能「Conversation Summaries」

 AIで会話を要約する機能も追加する。この機能は来週、一部のサーバで提供を開始する。

 discord 3 Conversation Summaries

 以下は、現在取り組んでいる公開時期は未定の機能だ。

アバターをリミックスする「Avatar Remix」

 「Avatar Remix」は画像生成モデルを使ってユーザーがアバターをリミックスできるオープンソースの機能。コードはGithubで公開している。

共有ホワイトボード機能「Whiteboard with AI Preview」

 「Whiteboard with AI Preview」は長く要望のあった共有ホワイトボード機能。生成型AIでテキストから生成した画像を描くことなどができる。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.