スマホでBing AIアプリを使い、かつ会話のスタイルの変化を見ると面白いのが、まず会話のスタイルやテキストの量が変化するのは当然として、それに続くチャットの選択内容も異なっていることです。
独創性では、人物やトピックそのものを深堀していこうという姿勢が見え、次にどの内容を選ぶか、問いかけがされます。
バランスでは、次にどの方向に進むかの問いかけがされます。
厳密では、次にどの事実を確認するかの問いかけがされます。
そして思い返してみると、普段検索をしている時、われわれはいろんな要素で検索結果を眺めて、次にどのリンクをクリックするかを決めていると思います。それはそれで1つの現実なわけですが、時として迷走します。自分があまり知らないジャンルのことであれば、なおのことそうです。
それであれば、Bing AIが提示するように、まずは内容、方向、事実というような選択の方向性だけでも、まず決めておくことは自分が求めている答えに早く近づくことにいい影響を与えることになるのではないかとも思われるわけです。
なお、現在のBing AIでは、1回のチャットに対してやり取りをするターン数が制限されています。徐々に開放されていくのではないかと思われますが、PC版では8ターン、モバイル版は6ターンです。様々な理由でこうなっているはずなのですが、この制限があることも会話のスタイルを推奨する理由なのかもしれません。
そう考えてみると、画面サイズが小さく、複数のウインドウを広げて比較しにくい、つまり情報の一覧性が乏しいモバイルアプリの方が「会話のスタイル」はより役立つのではないかということも考えられます。
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