モバイル版も含めて使ってみて、改めてBing AIの強さというのは、ばっさりとユーザーインタフェースの設計に特化しているところにあると考えていいでしょう。なにしろ、最新版のWindows11では、Windowsキーをタスクバーにある検索画面をワンクリックするだけで、もうBing AI使えますよ! とさえなっているわけです。
そして、こんな素早い対応が可能なのも、Bing用にカスタマイズはしたものの「どういう情報を出すか?」という部分をAIに丸投げできる状況が作れたからですね。繰り返しますが、実際ChatGPTと比較するとBing AIはより新しい情報が反映されるようになっています。
Bing AIモバイルだけではなく、すでにSkypeへの組み込みもプレビュー版が公開されており、次はTeamsにも組み込まれていき、その先にはMicrosoftのWindowsと並ぶもう1つの本丸であるOfficeへの組み込みも視野に入ってきています。
ChatGPTがそうであるように、Bing AIもまだまだ完璧とはいえません。ただ、すでにユーザーからのフィードバックが受けられる状態にあり、かつそれが正しいか正しくないかの判断をだれでも判別できるような形でアウトプットできるようになっています。
ユーザー目線でいえば、とにかく目の前の判断を早くすることができるようになります。つまり仕事上の判断に対して、時間とコストにAIが寄与できる状況も見えてきました。仕事の結果に対して即効性があるかどうかはまだ未知数ですが、少なくともそのプロセスには貢献してくれることを意味しています。
つまりAIを使うことは、自分の仕事環境整備にもつながっていくことになるわけで、自分の限られた仕事時間を個々の判断に割けるようにもなっていくでしょう。
AIはもはや「どう使うか」を超えて、「どう実装するか」のフェーズになっているともいわれます。その最先端として、Bing AIは良い事例だと思います。
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