基本的に入場時にマスク着用は求めないが、発声を伴うイベント上映はマスク着用が必須──全国の映画館などで構成する全国興業生活衛生同業組合連合会(全興連)は3月13日、マスク着用を個人の判断に委ねるという政府の指針変更に合わせ、映画館や演芸場向けのガイドラインを改訂した。
新ガイドラインでは、これまでの「来場者に対して正しいマスクの着用をお願いする」といった文言は削除。ただし発声を伴うイベント上映にはマスクの着用を必須としている。2022年2月に政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が出した「オミクロン株の特徴を踏まえた感染防止策について」に留意しながら当面の対策を取りまとめた。
この他、入退場時やトイレなど混雑する場所で「人と人とが触れ合わない距離を確保」という文言も削除した。このガイドラインは5月8日と見られている新型コロナウイルス感染症の5類移行までの限定的なもので、状況に応じて改訂するという。
政府の指針では13日から「マスクを着用するかどうかは個人の判断に委ねることを基本とし、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重される」とした。ただし同時に「事業者が感染対策上、あるいは事業上の理由などによって利用者または従業員にマスクの着用を求めることは許容される」としている。
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