ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

Microsoft、「責任あるAIオフィス」解散か──Platformer報道

» 2023年03月14日 14時07分 公開
[ITmedia]

 米MicrosoftはAIの倫理的な開発のために2019年に設立した「Office of Responsible AI」(ORA、日本では「責任あるAIオフィス)」)を解散させたと、米メディアPlatformerが3月13日(現地時間)、関係者の話に基づいて報じた。

 ai

 ORAは、MicrosoftのWebサイトによると、責任あるAIの実現に向けたMicrosoft全体のルールを設定し、その取り組みに関わるチームの役割と責任を定義する部門。同社のAI関連製品やサービスが「AIの基本原則」に則っているかどうかを確認する。例えば画像生成AIによる著作権侵害やチャットbotの非道徳的な言動などの可能性について開発部門に提言する。

 ai 2 責任あるAIオフィスのページ

 Platformerによると、Microsoftの最近の大規模リストラの一環として、かつて30人だったこのチームのメンバーが7人に削減され、3月6日には残りのメンバーも他部署に配置換えになったという。

 チームメンバーの1人はPlatformerに対し、Microsoftが激しい競争の中、AI製品の迅速な出荷にフォーカスするようになり、長期的な社会的責任への関心が低くなったために解散になったと考えていると語った。

 Microsoftは2月の「新しいBing」のリリースをはじめ、多様なAI関連サービスを矢継ぎ早に発表している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.