今回筆者は「確定申告機能」を使うだけで全作業を終わらせられるということだった。
確定申告機能は収入や保険に関する○×問題に答えて数字を入力すれば確定申告に必要な書類を生成できる機能。どんどん入力を進めていく。先にこちらを見つけられていれば……。実際、取材後にやり直してみると、今までの作業がうそだったかのように一瞬で終わった。何をやっていたんだ筆者は。
住所や名前など基本情報を入力する。管轄税務署は住所から自動で割り出してくれる。申告書の提出方法は電子申告、郵送、税務署に持ち込みのいずれかを選ぶ。
収支を入力するパートで、事前に調べてきた数字を入力していく。給与所得がどれくらいで控除額がどれくらいで、副業収入がどこからいくらで……。
もちろん副業の収入は「雑所得」として記載する。これは、同じ事業者からの収入ならまとめて記入すればいいという。
あとは、株やFX、仮想通貨の取引があるか、扶養家族はいるか、保険の加入状況は……といった質問にYesかNoかで答える。筆者は何もない人間なため、所得を記入して×を押すだけの作業だった。
必要情報を入力し終えれば申告書は完成。印刷や電子申請には有料プランの契約が必要だ。最安プランは年額1万1760円、最高プランは年額3万9800円。値段を見るなら最安プラン、電話サポートが欲しいなら最高プランがおすすめという。
筆者は郵送で書類を提出することにした。マイナンバーカードはあるが読み取る機器がちょうど手元になかった。
あとは銀行や税務署で税金を納めれば終了だ。注意することがあるとすれば混雑だろう。
期日目前になると、電子申請に使う「e-Tax」はアクセス集中で接続障害が発生することもあり、税務署などは長蛇の列になる可能性がある。筆者もここに突っ込まないといけない。考えるだけで憂鬱だ。
「3月10日を過ぎてもまだやっていないようではだめですよね……」と聞いてみたところ、高木さんは「まぁ、みんな同じ感じでしょうね」と笑った。
ふるさと納税サイトからのデータ取得やマイナンバーカードの取得には数カ月かかるため、直前にやっても絶対間に合わないものもある。
e-Taxはマイナンバーカードの読み取り回数を減らしたり、データ連携を強化したりと進化を続けている。freeeも機能改善は続けるとのことだ。次回はもっと余裕をもって挑みたい。
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