NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、楽天モバイルの4社は3月14日、スマートフォンの危険な取り扱い方を試した実験結果を公表した。充電端子にしょうゆを差して充電したり、電子レンジで“チン”したりした結果を発信して安全利用を呼び掛けている。
充電端子にしょうゆを差して充電し、付近の温度を観察する実験(4社共同)では、充電部分の周囲の温度が最大で160度まで上昇した。実験するたびに到達温度は異なり、低い場合は60度で止まることもあった。150度を超えるとケーブルの樹脂部分が溶けていた。
実験後に端子を見てみると、電流が流れるピンとその他のピンがしょうゆでつながってしまい、ショートしていたことが分かった。しょうゆ以外でもショートする可能性はあり、付着した場合は取扱説明書を参照してクリーニングするよう呼び掛けている。
KDDIは独自にスマホを電子レンジで乾かす実験を実施した。同社によると「マイクロ波を浴びたと思われる壊れたスマホが修理に持ち込まれることがある」という。実験ではリチウムイオン電池を抜いた状態のスマホを電子レンジに入れて加熱した。すると、ほんの数秒でスマホから火花が出て、異臭が発生したという。分解すると、金属部分で熱が発生し樹脂パーツが焦げていた。
スマホの分解・改造については4社とも、やめるよう求めている。分解でリチウムイオン電池に傷がつき、発火の原因になるという。改造された場合は修理保証の対象外になる他、電波法違反になる可能性もある。
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