三越伊勢丹ホールディングスが、グループ共通で使う顧客・商品データの管理・分析基盤をOracle Cloudに移行する。ハードウェアの維持費や運用費削減が目的で、移行によって年間の運用コストを44%削減できる見込みという。日本オラクルが3月16日に発表した。
同社は現在、オラクルのサービスを活用し、自社データセンターでシステムを運用している。しかしハードウェアの維持費や運用管理費が課題なことから移行を決めた。移行作業は、グループ内の情報システムを担う三越伊勢丹システム・ソリューションズが担当。日本オラクルのコンサルティングサービスを活用しつつ、自社主導で行うという。作業は11月に完了する見込み。
自社主導での移行は、クラウド移行や運用管理のノウハウを蓄積する目的もある。三越伊勢丹システム・ソリューションズは今後、今回の経験を生かし、グループ外企業にクラウド移行サービスの提供も検討するという。
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