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新生活の家電選び、店頭の“電気代”表示はアテにできる?節電テック(2/2 ページ)

» 2023年03月30日 21時03分 公開
[ITmedia]
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 まず店頭で注目するのは「省エネラベル」です。詳しい説明は割愛しますが、マークが「緑色」なら省エネ基準を達成していて(未達成はオレンジ)、星が多いほど同クラス製品の中で省エネ性能が高いです。

省エネラベルは22年秋にデザインが変わりました

 省エネ性能が高い製品は、価格も高い傾向にあります(特にエアコンなど)。しかし電気代が高い現在は、ちょっと高価なモデルを購入しても、何年か使っているうちに電気代の違いでカバーできる可能性があります。

電気代の表記は“比較のための目安”に過ぎない

 店頭やメーカーのWebサイトには、その製品を1時間使った場合などの電気代を記載しているケースがあります。これらは消費電力を元に、電気代を1kWhあたり31円で算出したものです。

 31円という単価は「全国家庭電気製品公正取引協議会」などの業界団体が市場の変化を見ながら決めるもので、2022年7月までは27円でした。このため型落ちの機種などでは27円で計算している場合もあるので注意してください。

 そもそも電気代の表示は実際に支払う電気代とは違います。31円は平均的な「電気料金単価」であって、最近話題の燃料費調整額再エネ賦課金は含まれていませんし、料金プランや使用量によっても単価は変わります。商品サイトや店頭の電気代表示は、あくまでも「製品選びの際に他の機種と同条件で比較するための目安」と考えたほうが良いでしょう。

カタログなどの電気代を算出する方法(全国家庭電気製品公正取引協議会)
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