先週のアクセス2位は、2021年5月に発表されて以来、情報がほとんどなかった「ドラゴンクエストIII」(ドラクエ3)のリメイク版とみられるゲームの新情報などの話題が入った。といってもゲーム名や発売日などの詳細は分からないまま。ティーザー動画の内容から「おそらくドラクエ3が近く発売されるだろう」と推測できるだけだった。
3位は、クレディセゾンが提供するクレジットカードの一部で、1年間利用がない場合に「カードサービス手数料」が新たに発生するという記事だ。対象は「セゾンカードインターナショナル」「セゾンNEXTカード」(AMEXブランド除く)、「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」(旧ウォルマートカードセゾン)の3種類。
筆者は旧ウォルマートカードセゾンのユーザーだった。同カードを使えば西友での会計が3%安くなっていたからだ。22年3月にこの割引きが終了したので解約を考えたのだが、「年会費無料のゴールドカード」(セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード)に交換してくれるというので、そのまま持っていた。
今回このカードも、年1回以上使わないと2200円の手数料がかかるようになるという。筆者は使っていないので解約しようと決めたのだが、決意した5分後には解約できてびっくりした。「セゾンNetアンサー」というユーザー向けサイトにログインし、解約メニューをポチるだけで、あっさり解約できたのだ。「解約すると○○ですが、本当にいいですか?」などの引き留めページも、全く表示されなかった。
その簡単さに感動するとともに、解約しづらいサービスに慣れきったことに気付いた。解約ページがどこにあるか分からなかったり、ようやく見つけ出しても、たくさんの質問に答えて、「次へ」のボタンを何度も押さないと解約ボタンにたどり着けなかったり、そもそもサイトからは解約できず、メールやチャット、電話で連絡しなくてはならなかったりなど、解約が難しいサービスはとても多い。
そうしたサービスに比べて、セゾンNetアンサー経由のカードの解約しやすさは、感動すら覚えるレベルだ。だからといって「次カードを作るときもセゾンにしよう」とは思わないのが申し訳ないのだが……。
解約手続きを煩雑にすることは、解約率の低減には役立つかもしれず、企業にはメリットがあるのかもしれない。煩雑な手続きは、解約の意思を固めたユーザーには悪印象しか残らず、企業イメージは悪くなる。解約しやすさは、サービスの“質”の一部として、もっと評価されていいと思った。
(参考記事:「サブスク解約したいけど、手続き分からん」に救世主 「解約.com」が話題 開発経緯を聞いた)
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