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NASA、「Artemis II」の飛行士メンバー発表 2024年後半発進へ

» 2023年04月04日 09時22分 公開
[ITmedia]

 米航空宇宙局(NASA)は4月3日(現地時間)、有人月探査ミッション「Artemis II」の宇宙飛行士4人を発表した。このミッションでは、まだ月面には降り立たず、月を周回して地球に戻る10日間の飛行で、2024年後半に予定されている。

 メンバーは、NASAのリード・ワイズマン氏(47)、ビクター・グローバー氏(46)、クリスティーナ・コッホ氏(44)、と、カナダ宇宙機関のジェレミー・ハンセン氏(47)。白人男性2人、黒人男性1人、白人女性1人という構成だ。

 nasa 1 左から、ジェレミー・ハンセン氏、ビクター・グローバー氏、リード・ワイズマン氏、クリスティーナ・コッホ氏 Photo Credit: (NASA/James Blair)

 指揮官のワイズマン氏はNASAの主任宇宙飛行士を勤めていたが、昨年11月に辞任してArtemis II配属の資格を得た。2014年に国際宇宙ステーション(ISS)に165日間滞在した経験を持つ。

 パイロットのグローバー氏は、2020年11月に野口聡一氏らとともにSpaceXの「Crew Dragon」運用初号機でISSに乗り込んだメンバーの1人。ISSに滞在した最初の黒人となった。

 ミッションスペシャリストのコッホ氏は、女性による宇宙飛行最長記録(328日)記録保持者。2019年と2020年に初の女性だけの船外活動を行った。

 ミッションスペシャリストのハンセン氏は、2009年にカナダ宇宙機関に宇宙飛行士に選ばれたが、これが初の宇宙飛行になる。

 Artemis IIでは、米Lockheed Martinが開発するカプセル型宇宙船「Orion」で月に向かう計画だ。

 orion 2022年12月のArtemis Iミッション(無人飛行テスト)で撮影されたOrion Photo Credit:NASA

 NASAはArtemis IIIミッションで宇宙飛行士を月面に降り立たせる計画だ。このミッションは2025年の見込み。初の女性、初の有色人種を含む宇宙飛行士を月面に着陸させ、長期的な月探査と科学的発見を推進するとしている。


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