小寺信良のIT大作戦
相次ぐ“USBメモリ紛失問題”の救世主? 「スマホかざしてロック解除」できるUSBメモリを試してみた(1/3 ページ)
今となってはレガシーツールといえるかもしれないが、なかなかなくならないものにUSBメモリがある。もはや「USB」だけで意味が通じるようになっており、リムーバブルメディアとしてはSDカードと人気を二分するデバイスである。さらに昨今ではUSBメモリ型のSSDも登場し、さらなる発展というか「分化」が行なわれようとしているところだ。
とはいえUSBメモリには、過去数々の情報漏えい問題の原因となってきた「黒歴史」がある。日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が2018年に行なった調査によれば、個人情報漏えいの媒体ではUSBメモリが12.6%となっている。
近年USBメモリがらみの大事件と言えば、2022年に兵庫県尼崎市で起こったUSBメモリ紛失事件が記憶に新しいところだ。全市民の住民基本台帳の情報46万517人分をはじめ、住民税の情報や非課税世帯等臨時特別給付金の対象世帯情報、生活保護受給世帯と児童手当受給世帯の口座情報などが含まれていた。
USBメモリにはパスワードが設定され、内容は暗号化されていた。結果的には発見され、情報漏えいがなかったことが確認されたが、原因が無許可での持ち出しと、飲食・飲酒したのち路上で寝てしまってカバンごと紛失ということで、社会的にも大きな衝撃を与えた。
過去には地方自治体の職員や学校の先生が個人情報を収録したUSBメモリを持ち出し、紛失させるという事件が数多く発生してきた。あとから見つかり、結果的には流出はしなかった事例も結構あるが、USBメモリを扱ったり管理するのは、年々ハードルが上がりつつある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
2
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
3
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
4
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
5
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
6
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
7
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
8
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
9
「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR