もはや一般的になったAWSやAzureといったクラウド基盤のビジネス活用。すでにクラウドを乗りこなしている事業では、コストの最適化やリスク分散を目的に、あるクラウドから別のサービスに乗り換えたり、併用して“いいとこどり”をするケースも見られる。
一方、クラウドの乗り換え・併用時には、サービスについて学習する手間が問題になる可能性もある。同じ「クラウド」のくくりとはいえ、各サービスの特徴は異なる。いざ使いこなそうと思うと、新しく使うサービスの詳細を改めて把握する必要があるだろう。
ただ、これはベンダー側も承知している問題のようだ。各社はサービス同士の差異や共通点をまとめた資料を共有し、ユーザーの理解促進を図っている。例えば米Microsoftは「Azureのこの機能、AWSでいうと何?」を一覧化。マルチクラウドなどを検討するユーザー向けに提供している。
AWSとの比較では、AzureとAWSのサービスを「機械学習」「ストレージ」「データベース」などのカテゴリーに分類。AWSの機械学習サービス「SageMaker」はAzureでいえば「Machine Learning」、AWSのゲーム向けサーバ「GameLift」はAzureでいうと「PlayFab」といった具合に、対応するサービスを表にまとめている。
とはいえ、対応するサービスが完全に同じというわけではない。Microsoftは「一致するサービスが機能ごとに厳密に等価ではない」としており、あくまで“例え”程度のようだ。ただし、課金形態の違いなど、一部の内容は「AWSプロフェッショナルのためのAzure」というページでより詳細に案内している。
同様に「Azureのこの機能、Google Cloudでいうと何?」をまとめた資料も存在する。「Google CloudプロフェッショナルのためのAzure」もある。
Google Cloudも「Google Cloudのこの機能、AWSやAzureで例えると何?」を一覧にまとめている。それぞれ、各サービスの理解に悩んだときに役立つかもしれない。
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