息子が公立高校に合格し、この春から高校生になる。実は筆者の子どもの中で公立高校に進学するのは初めてのことで、私立校といろいろ事情が違うことに驚きがある。筆者自身は公立高校の出身なのだが、生徒としての視点と保護者としての視点は当然違ってくる。
地元の公立中学校では、もともとの計画から1年遅れた2021年から、全ての生徒にiPadが貸与された。1年目はまだ試験運用といった格好だったが、3年生では学習用の課題はほぼ全てiPad経由で提供されるようになり、紙のプリントが劇的に減った。もともとは紙の教材を写真で撮って配布する程度の事だが、プリントをなくす、宿題がなんだったか分からなくなるといったことがなくなっただけでも、一定の効果はあったとすべきかもしれない。
もちろん、そのままで良いわけではないとも思うので、今後どうなっていくか注目したいところだが、あいにく筆者の子どもは全て高校以上になるので、実地の調査はできなくなった。
一方高校においても、当然ICT教育が続くことが望まれているわけだが、公立小中学校と違い、個人端末購入資金が国から出ない事から、費用に関しては各自治体の判断となっている。文科省調査による令和4年度の整備状況見込みでは、100%自治体負担で導入したところがかなりある一方で、保護者負担を求めている自治体での導入は遅れている。
保護者負担については、文科省の通知で新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を利用しても良いという事になっている。ただこれも、利用するかどうかも含めて自治体判断となっている。
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